L'Encyclopedie de Raymond Lefèvre

フランス・オリジナル盤(1965年以降)でみる
ルフェーヴル・サウンズの歩み

はじめに

 1965年に発売された"PALMARES DES CHANSONS"以降にフランスのバークレー・レコードより発売されたルフェーヴルのオリジナル・アルバム40枚をご紹介します。
 
 レコーディング単位であるアルバムごとに演奏曲目を見ていけば、選曲や楽器編成、録音手法、アレンジの仕方などから、その当時のルフェーヴル・サウンズの歩みを、興味深く見ていけるのではないか、と思います。
 
 海に浮かぶ小島を一方向から見ていたのでは全体像は見えません。反対側から、上から、間近から、いろいろな方向から見ていくことで、その全体像が見えてくるはずです。さらにそれを時系列で見ていくためには、視点もふらついてはいけません。同じ様にアルバムのコメントについても、書き手のポジションを明確にし、読み手がその人の視点と自分の興味を比べながら見ていけるようにすることで、ルフェーヴルがPALMARES DES CHANSONSシリーズとして残した39枚(+"meets千春")、すなわちルフェーヴル・サウンドが完成に向かっていく様が明確に捉えることができるのではないかと考えました。このような考えに基づき、音楽評論家ではなく“ファン”3人の立場から、それぞれのアルバムについてのコメントを、収録曲の好みから個人的な思い入れも含めて語ってもらいました。今まで気づかなかったルフェーヴル・サウンドの良さや奥深さを感じとっていただければ幸いです。
 
 コメントは、ルフェーヴル・アマジェクト・クラブの市倉栄治スタッフ、松本久仁彦スタッフ、そして別の視点ということで、ルフェーヴル・アマジェクト・クラブの会員でありポール・モーリア他の解説なども手がけている北川隆一氏にも加わってもらいました。また、このコーナーで紹介しているLP/SPのジャケットの写真は、3人の所有しているものをスキャニングして使用しております。
 
 なお、コメントは1998年頃のものですので、その後CD化されるなどした作品もありますのでご了承ください。