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明治チェルシーのうた

 発売が終了するということで突然話題になった明治チェルシー。転売ヤーが買い占めて高値で売りつけるという状況にもなってしまったのははなはだ迷惑な話です。キャンディとは言え口に入れる品ですからね。
 チェルシーと言えば、なんと言っても小林亜星さんが作ったあのメロディです。私はシモンズ(ベッドではありません。女性デュオのフォーク・ソング・グループです。)の印象が強いのですが、みなさんはどなたが歌われたバージョンで印象に残っているでしょうか。何年か前にそういったチェルシーのCMソングだけ集めたCDが発売されたことがあって、イージー・リスニングのファンたちは「何でカラベリが入ってないんだ」と一斉にツッ込んだことを思い出します。
 そのカラベリ・グランド・オーケストラの演奏ですが、当時チェルシーの外箱のマークを切り取って応募すると抽選で当たる、みたいな企画で射止めた人しか聞けなかった幻の演奏です。当時、CBS-SONYさんがお金を出してきちんとした形で録音しのですから、後から正式な形でボーナス・トラックかベスト盤収録か何かで売り出してくれても良かったのではないかと思います。カラベリには、これ以外にもコンサートで演奏したのに日本で発売されていない曲(たとえば「ランバダ」、あと「世界の音楽」もあったと聞いたことがあるけど、記憶違いかもしれない)があると言います。残念な話です。
 さて、抽選で当たったシングル盤は、A面がカラベリのアレンジした演奏で、そこから主旋律を抜いたカラオケがB面に収録されていました。こちらのシングル盤もネット上では高額取引状態です。まあ、それは仕方ないかもしれませんね。(2024/03/25)


カラベリの1978年の来日公演プログラムの表紙でと明治チェルシーの広告です。

CMではカラベリ・グランド・オーケストラの演奏が使われている、と記載。
チェルシーアーモンド。こういう製品が出続けていたらブランド・イメージは変わっていたかも。
ただ、当時の200円というと今で言うと倍以上の感覚かもしれませんね。