Private CD
P. 2015
Darling
ジャン・ジャック・ジュスタフレがプライベイトで出したCD。コンサートで取り上げた「運命76」「ジェームズ・ボンド・メドレー」「ハヴァ・ナギラ」「祭りの夜」のほか、ポール・モーリアのアレンジ譜を使っての「マラゲーニャ」「ベサメ・ムーチョ」などが収められています、全体的にブラスが前面に出て迫力ある演奏が多い中、シャンソンのメロディを聴くとやっぱりフランスのオーケストラだな、という感じがします。こういう音を出せるオーケストラがほとんど無くなってしまった中、ジャン・ジャクの存在は重要であると思わずにいられません。
ただ、ルフェーヴルやモーリアと比較すると、同じスタジオ・レコーディングでも録音方法は全く違います。マイクを楽器に近づけて音を完全に拾い、ミキシング段階で楽器ごとの音量バランスを調整し、アレンジの流れに従ってその音量バランスも変えていく、という細かい調整を行っていないように思われます。ですので、ソロ楽器によるパートが多いのも手伝ってどうしてもライヴのような演奏に聞こえてしまうのは仕方ないでしょう。音圧が高くて生々しいけど、ふつうのフレンチ・ポップスの音とはちょっと違うものを感じます。でも、今後アレンジと楽器の鳴らし方に個性が出てくると、そこらへん良くなっていくでしょう。
ポール・モーリアのアレンジによる曲は、そのあたりの計算も入れた上で聴きやすいように緻密にアレンジされているのでしょう、やはりバランスがいいですね。
(2016.5.22)
Disc 1
01. A Fifth of Beethoven / 運命'76
02. Medley James Bond / ジェームズ・ボンド・メドレー:ゴールド・フィンガー〜カジノ・ロワイヤル〜スカイフォール
03. Hava Nagila / ハヴァ・ナギラ
04. Medley Montand / イヴ・モンタン・メドレー:パリの屋根の下〜パリの空の下〜自転車乗り
05. Darling / ダーリン
06. La Fête / 祭りの夜
07. Gypsi / ジプシー(黒い瞳)
08. Malaguena / マラゲーニャ
09. Show Must Go On / ショウ・マスト・ゴー・オン
10. Besame Mucho / ベサメ・ムーチョ
11. Love is Blue, Overture, El Bimbo / 恋はみずいろ〜オーバーチュア〜オリーブの首飾り