スペインEMI
7243 5 38859 2 2
2002
Waldo de los Ríos / Antolgia
アルゼンチンが生んだ偉大な音楽家ワルド・デ・ロス・リオスの非凡な才能を堪能できる一枚。音源はスペインのイスパボックス(現EMI-ODEON)に残したもので、従ってすべて60年代後半からの録音。
1枚目がクラシック・オンリーというのはちょいと残念だが、2枚目の歌手の伴奏で聴ける見事なオーケストレーションは、同じくアルゼンチン出身のベブ・シルベッティにも通ずるところがある。この中で、ミゲル・リオスの「よろこびのシンフォニー」は、ポピュラー音楽の歴史に残すべき作品だと思う。全米ヒットチャートで最高14位、同じくアダルト・コンテンポラリー部門では堂々1位。フランスでは1970年7月に11位。日本でもオリコンのチャートで75位、という記録を残している。ニニ・ロッソのデビュー曲である「夕焼けのトランペット」の歌唱もアレンジもすごいです。トランペットの音色をそのままヴォーカルで表現するなんてすごい。
なお、ワルド・デ・ロス・リオスは1977年3月28日に謎のピストル自殺でその生涯を閉じている。享年42歳。DISC-1の6と9は同じ1977年に録音されたもの。どのような思いでもって録音に臨んだのか?このわずかの期間に何があったのか??
同じ1977年1月にアメリカでスペイン・イスパボックス原盤の1枚のシングル盤が発売され大ヒットしている。全米ヒットチャート15週登場、最高39位、曲名は「スプリング・レイン」、そしてその演奏者は、ベブ・シルベッティ。
もしかしたら、このことが関係あるのかもしれない。(2002/6/8)
Disc 1
01. Mozart/SINFONIA No.40 EN SOl MENOR(愛よ永遠に)
02. Dovorak/SYMPONIA No.9,"Nuevo Mundo"(新世界より)
03. Verdi/NABUCCO,"Va...pensiero"(ナブッコより「行け、我が想いよ、金色の翼にのって」)
04. Haydon/SINFONIA DE LOS JUGUETES EN DO MAYOR(おもちゃのシンフォニー)
05. Verdi/AIDA,"Marcha Triunfal"(アイーダよりマーチ)
06. Haendel/EL MESIAS,"Aleluya"(ハレルヤ・コーラス)
07. Rossini/EL BARBERO DE SEVILLA,"Cavatina"(セヴィリアの理髪師より「私は町のなんでも屋」)
08. Beethoven/SYMPONIA No.6,"Pastoral"(田園交響曲)
09. Mahler/QUINTA SINFONIA(マーラー交響曲第4番)
10. Mozart/OBERTURA 492, de "Las Bodas de Figaro"(フィガロの結婚序曲)
11. Mendelssohn/CUARTA SINFONIA EN LA MAYOR"Italiana"(交響曲イタリア)
12. J,Strauss/EL MURCIELAGO,"Obertura"(こうもり序曲)
13. Brahms/SINFONIA No.1 EN DO MENOR(ブラームスの交響曲第1番)
14. Tchaikovsky/OBERTURA DE ROMEO Y JULIETA(ロミオとジュリエット序曲)
15. Mendelssohn/EL SUENO DE UNA NOCHE DE VERANO,"Obertura"(真夏の夜の夢序曲)
16. Beethoven/NOVENA SYMPONIA EN RE MENOR"Coral"(よろこびのシンフォニー)
Disc 2
01. Miguel Rios/HIMNO A LA ALEGRIA(よろこびのシンフォニー)
02. Raphael/BALADA DE LA TROMPETA(夕焼けのトランペット)
03. Maria Ostiz/NO SABES COMO SUFRI
04. Karina/EN UN MUNDO NUEVO
05. Kuldip/OJOS DE ESPANA(スペインの瞳)
06. Los Pekenikes/NOSTALGIA
07. Maya/ALFONSIA Y EL MAR
08. Raphael/YO SOY AQUEL
09. Johnny & Charly/LA YENKA
10. Paloma San Basillio/SOMBRAS(フィーリング)
11. Maria Ostiz/UN PUEBLO ES
12. Tony Landa/UNA SENCILLA CANCION DE AMOR
13. Ernesto Bitetti/GREENSLEAVES(グリーンスリーヴス)
14. Paloma San Basillio/CONCIERTO PARA UN ADIOS
15. Los Payos/ADIOS ALGELINA
16. Mari Trini/CUANDO ME ACARICIAS
17. Miguel Rios/VUELVO A GRANADA(グラナダへ帰ろう)
18. Alberto Cortez/NO SOY DE AQUl
19. Jeanette/SOY REBELDE
20. Waldo de los Rios/A CRISTO CRUCIFICADO