Memorabilia


 改めてピアノの響きを大切に、ミルズ・サウンドの原点に戻ったアルバム

P.1988
CANADA-Capitol
C2-91077

My Piano

 フランク・ミルズの作品を検索してもあまり出てこず、フランク・ミルズのサイトに行っても書かれていない作品です。
 ジャケットに記録されている情報が少ないのではっきりしたことはわかりませんが、全曲がオリジナル作品で構成されていて、"Kitty On The Keys"を除きFrank Millsの作品のようです。完全に昔のスタイル、ピアノと小編成オーケストラのサウンドに戻り、ピアノの響きも美しく、電子楽器もほとんど使われていません。
 "That Crazy Little Piano Song"と"Pianofun"の2曲はイントロが同じで、そのあとのメロディ展開は"The Happy Song / ハッピー・ソング"と非常に似た感じです。また、その一方で、3曲目の”When We're Dancing"は、クレイダーマンの未発表曲だと言ったら、クレイダーマンのファンでも信じる人が出てくるかもしれません。メロディだけでなく、弾き方がまさにクレイダーマン。そう聴いていくと、フランク・ミルズの音楽スタイルの限界を感じてしまうんですよね…。 
 ただ、そうは言っても全体としては結構出来がいいアルバムですから、配信もされていないとは残念です。
(2018/12/16)

 

1. That Crazy Little Piano Song
2. If You Loved Me
3. When We're Dancing
4. Kitty On The Keys
5. The Blues Don't Last
6. Tocatta Amerasia
7. Save It For Tomorrow
8. Pianofun
9. The Strawmarket Song
10. Largo
11. Riding High