Memorabilia


 フランク・ミルズのデビューアルバム

P.1974

The Poet and I

 1974年に制作されたデビューアルバムですが話題にもならず、しばらくタクシードライバーとして暮らしていたとどこかで読んだことがあります。しかし1978年にシングル・カットした「愛のオルゴール」がラジオで流されヒットし、「恋はみずいろ」以来のインストゥルメンタル曲としての全米1位を獲得したことで、一気にイージー・リスニングの新星として注目されるようになったのです
 ところで、この「愛のオルゴール」。のちにリチャード・クレイダーマンも録音しています。実は、フランク・ミルズの「愛のオルゴール」の日本での販売権を持つポリドール(現:ユニバーサル・ミュージック)は同曲のヒットが一巡すると売る気を低下させてしまい、このオリジナル盤はカタログに残したものの、ベスト盤のようなものも作らない期間が何年も続いたことがあったのです。その間、クレイダーマンの作品の販売権を持つビクターには「"愛のオルゴール"はなぜ発売してくれないんですか」という問い合わせが次第に寄せられるようになったそうで、その声を受けて、つまり日本からのリクエストでレコーディングされたのが、クレイダーマン版の「愛のオルゴール」なのだそうです。
(2018/12/16)

 

1. From A Sidewalk Cafe / 街角のカフェ
2. Theme From The Silver Broom / シルバー・ブルームのテーマ
3. The Poet And I / 詩人と私
4. Love's Like That / ラヴズ・ライク・ザット
5. When You Smile / ホエン・ユー・スマイル
6. You Don't Love No More / ユー・ドント・ラヴ・ノー・モア
7. Spanish Coffee / スパニッシュ・コーヒー
8. Valse Classique / 古風なワルツ
9. Hennessey's Island / ヘネシーの島
10. Blackfoot Country / ブラックフット・カントリー
11. Music Box Dancer / 愛のオルゴール