Memorabilia


 ポール・モーリアが日本の印象を綴ったオリジナル作品集

P.1976 20PD-1014

Love Sounds Journey

 日本の印象を綴ったオリジナル作品集です。1回だけオリジナルのままでCD化されています
 このアルバムが発売された当時、大阪のラジオではシングル・カットされた「オー・ラ・ラ・オーサカ」のCMが盛んに流されていたのを思い出します。一連の作品の中では唯一地名が入った作品で「間違いなく自分たちのために書いてくれた曲だ」と大阪の人間は喜んだものです。フランスのオリジナル・アルバムにも収録された「夜の港のボサノバ」は、列車の走行音と鉄道唱歌のオルゴール音で始まります。特急や長距離の旅客列車で大きな駅に着く前のアナウンスの際に流されるあのメロディですね。ポール・モーリアは長い旅をして神戸に着いて、その姉妹都市である故郷マルセイユを思い起こさせるたたずまいにひとときのやすらぎを感じたのでしょう。そう言えば、神戸は日本のJAZZ発祥の地とも言われていましたね。そして「京都、雨の朝」。琴を使ったとは言え、よくもこれだけ日本らしい音の響きを描き出せたと思います。近畿圏以外の人からは、そんなに違いがわからないかもしれない京阪神の3都市のイメージを、この時代に見事に描ききったフランス人ポール・モーリアは鋭い感性を持った作曲家だと思わずにいられません。
(2017/07/29)

1. 36 Nord 140 Est / パリ・東京直行便
2. Poupee De Soie / 京都、雨の朝
3. Listening Oh La La Osaka / オー・ラ・ラ・オーサカ
4. La Baie Des Lumieres / 夜の港のボサノバ
5. Sea-Shell Shore / 夜明けのなぎさ
6. Let There Be Light / ハカタ・ディスコハウス
7. L'oiseau Rare / ブラック・スワン
8. Boules De Neige / 白いスロープ
9. Memories Of Yesterday / 湖に消えた恋
10. L'etoile De Mer / 碧い海のサンバ
11. Demoiselle Tango / お嬢さんのタンゴ