Memorabilia


1曲1曲のメロディの奥深さが際立つ、音の画家の真骨頂

Victor VIP-28020 [30cmLP]
P. 1981

海辺のピアノ/ピエール・ポルト・オーケストラ

 音の画家、ピエール・ポルトの才能が最も堪能できる1枚です。「ノクターン」は曲名のイメージとは違い、イントロからしてきらびやかな印象を与えてくれます。「愛はルフラン」は『夢見る国への旅』に収録されていた「夜明け」のヴォカリーズをフィーチャーした別アレンジ作品。「黄昏」は岸田智史(現・岸田敏志)の作品。ポルトは日本人の友人がいたようで、教えてもらったとのことです。「アゲイン」は「Gメン’75」のテーマ曲として使われ日本語の歌詞も付けられましたが、作曲家ポルトらしい、シンプルなようで実は奥が深いメロディ構成であることは、TV放送版の方の日本人がアレンジした演奏を聴くとよくわかります。(演奏がメロディについていけていない。)
 「百合とひなげし」はジェットストリームでは、よくこの曲をバックに城達也氏がナレーションしていたことを思い出します。曲名のとおりの優しい演奏に気分をホットさせてくれます。「愛は突然に」はイギリス人歌手マット・モンローのヒット曲。マット・モンローは「ロシアより愛を込めて」のヒット曲で知られますが、なぜポルトはこの曲を突然に取り上げたのでしょう?そういえば、ジェームス・ラストもこの曲を取り上げていますね。
(2014/6/14)

Side 1 (Face 1)

1. Mon Piano Romantique / 海辺のピアノ
2. Nocturne / ノクターン
3. Newday / 愛はルフラン(夜明け)
4. Crepuscule / 黄昏
5. Mille Vagues D'Or / 黄金色の嵐(アゲイン)
6. Beautiful Tomorrows / ビューティフル・トゥモロウ

Side 2 (Face 2)

1. Sun Seed / 太陽の花
2. Le Lys Et Le Coquelicot / 百合とひなげし
3. All Of A Sudden / 愛は突然に
4. Aurore Boreale / オーロラの祈り
5. Fragile Amour / 危険な愛
6. Rivere De Cristal / クリスタル・リバー