Memorabilia


 カラベリの日本デビュー・アルバム

P.1963

Nous, Les Amoureux / ふたりは恋人

 フランスのベルサイユ・レコードから1961年に発売された"Carnet de Bal"というアルバムをキングレコードが発売したものです。ベルサイユ・レコードはその後、買収されCBSフランスとなり、結果として、カラベリ自身はCBSフランスで一番古いアーティストとなったのでした。(共同通信社発行「イージー・リスニングの本」で、カラベリ自身がそう話しています。)
キングは、当時カラベリを育てていきたかったようですが、ベルサイユ・レコードとの契約が切れてしまったことで、朝日ソノラマから引き継いだバークレー・レコードのルフェーヴルを育てていくことになるのです。
 このアルバムはCD化されておりこちらでご紹介しています。
(2019/4/13)
 
<以下、2019/9/15追記>
実は、この盤は日本デビュー盤ではなく、以下のアルバムが日本デビュー盤のようです。
キングレコードが発行したレコード総目録で確認いたしました。
 
SIH-5001(1963年2月) あなたに捧ぐ花言葉/カラヴェリとマジック・ヴァイオリンズ
(1)愛とタンゴとタンブリン (2)喜劇役者 (3)いつかはしけが (4)道家役者 (5)すればよかったか (6)本気じゃない (7)鍋(マルミット) (8)ラ・シャンソネット (9)海は美しく (10)悪魔のギター (11)現代の春 (12)マリアッチよ、音楽を!
※こちらは、1961年の"Dites Le Avec Des Fleurs"というアルバムを元にした内容で、(5)だけが1962年に発売されたアルバム"Dites Le Avec Des Notes"から収められています。CDで再発されています。
 
I7Y-33(1963年3月) カラヴェリ・ストリングス・ムード
(1)愛さずにいられない (2)ギターとワインで忘れたい (3)カテリーサ (4)モン・ボー・シャポー(きれいな帽子)
※こちらは7inch盤で、1962年の"Dites Le Avec Des Notes"の中から選曲して収められています。(4)のみこちらで紹介している、デビュー盤"Dance Party"からの収録です。
 
当時、キングレコードはロンドンやテレフンケンといったメインどころのレーベルは、規格番号にそれぞれ独立した英字が割り振られていて、SIHは、まだ、セブンシーズがなかった頃のキング・インターナショナルというくくりで、世界中のいろいろなレコード会社の音源を発掘していこうというシリーズだったように思われます。
そして 、ここで紹介している『ふたりは恋人(MH-17)』は1963年に発売されたものの、その年にベルサイユ・レコードがCBSに買収されて発売権が突然切れてしまったため、1964年版の総目録には、すでに"MH-17"は「欠番」という表記がなされていました。もちろん1963年版の総目録には、MH-17の番号は未発売なので載っていません。
 
なお、キングレコード時代のカラベリを担当していたのも、のちにルフェーヴルの担当ディレクターとなった河合秀朋さんで、1974年のルフェーヴルの来日公演パンフに「人気者に育てていこうとしたが果たせなかった」ということを書かれています。確かに、この時代のカラベリの演奏は、当時の他のオーケストラ演奏では聞くことができない若々しくハツラツとしたところがありましたから、いろいろな曲を演奏してもらえば、これまでのオーケストラ演奏にない新しいサウンドを聴かせてくれるものと期待したのも当然のことと思います。

 

01. Nous, Les Amoureux / ふたりは恋人
02. Zingara / ジプシー娘
03. Mon Ange / 私の天使
04. Tout Le Bonheur Du Monde / 世界の全ての幸福(アルビノーニのアダージョ)
05. Recado / ことづて
06. Notre Concerto / ノートル・コンチェルト
07. Trois Fois La France / フランス万歳
08. Pépé / ペペ
09. Tombe De L'eau / マイ・ホームタウン
10. Quand On S'aimait / 愛し合った時
11. La Solitude A Deux / ふたりの孤独
12. Calcutta / カルカッタ
13. Bye Bye Blackbird / バイ・バイ・ブラックバード
14. Tu Ne Sauras Jamais / あなたにはわからない