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フクト・オン・スタイルのクラシック集

KOCH
335 10-2
P. 2000

La Stproa Del Classico - Rondò Veneziano

 ロンド・ヴェネチアーノの2000年の録音。曲目だけを見るとコンチェルト集のように思えるが、そういうわけではなく、ピアノ曲から交響曲まで幅広くクラシックの名曲をメドレーで取り上げた、いわゆる「フクト・オン」のスタイルのものである。
 はっきり言おう。これはかなりにキワモノだ。1曲目は、まずはショパンの「幻想即興曲」から始まり、同じくショパンの「革命のエチュード」と引き継がれ、また「幻想即興曲」に戻り、チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」につながる…という、すさまじいメドレー。3曲目もすごい。サン・サーンスの「白鳥」からスメタナの「モルダウ」、最後はドボルザークの「新世界より第三楽章」。うーん、あのバロック・スタイルのロンド・ヴェネチアーノはどこへ行ってしまったのだろう。まあ、あればっかりやってても飽きられるだろうが、「新世界より」はちょっと違うだろう!と思う。
 何年か前にヴェニスのサンマルコ広場のオープンカフェに行ったら、4人くらいの弦楽合奏団がカンツォーネやシャンソンの名曲を演奏していて、時折ロンド・ヴェネチアーノのヒット曲も演奏していたが、あれじゃないのかな。このオーケストラの本質って。 (2001.05.03)

Disc 1

01. Concerto Sinfonico
02. Concerto Solare
03. Concerto Aulico
04. Concerto Romantico
05. Concerto Etnico
06. Concerto Mistico
07. Concerto Barocco
08. Concerto Surreale
09. Concerto Epico