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カトリーヌ

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 カトリーヌと言えば、日本ではダニエル・ヴィダルの歌で知られていて、ポール・モーリア&アンドレ・ボルリ作曲でルフェーヴルも演奏している作品です。

●Catherine / Paul Mauriat

 実はこの作品は1969年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストの参加曲で、ルクセンブルクからの参加曲としてロミュアールが歌ったものでした。ロミュアールは1973年2月にチリで開催された第14回国際歌祭でフランス代表としてカラベリ作曲の「Laisse-moi le temps (Let me try again) / 愛をもう一度」で参加し2位を獲得した歌手でもあります。
 
 話を1969年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストに戻します。
 その年にマドリードで開催されたコンテストは、次の4作品が同票数で1位に並ぶという異例の大会でした。
・スペイン代表のサロメが歌う「Vivo cantando / 青空に歌え!」
・オランダ代表のレニー・クールが歌う「De troubadour / トルバドゥール」
・イギリス代表のルルが歌う「Boom Bang-a-Bang / 恋のブン・バガ・バン」
・フランス代表のフリーダ・ボッカラが歌う「Un jour, un enfant / リラの季節」
ちなみに「リラの季節」のオーケストラ伴奏を会場で指揮していたのはフランク・プゥルセルでした。
 
 で、「カトリーヌ」がどうだったかと言うと16作品中11位にとどまる結果でした。当時の映像が残ってます。オーケストラを指揮していたのはAugusto Algueró / アウグスト・アルグゥエロ、「エーゲ海の真珠」の作曲者でもあります。サロメが歌った”Vivo cantando”も彼の指揮でした。

●Cahterine / Romuald

ダニエル・ヴィダルの伸びのある歌声と弾むような伴奏と比べると、どことなくメルヘンチックなイメージを強調したような編曲で、なるほど、ポール・モーリアはこれをベースにしていたからああいう演奏なんだということが理解できます。ダニエル・ヴィダルの「カトリーヌ」はフランスでは「天使の落書き」のB面として1969年に発売されていますので、ルフェーヴルがこの曲を録音した1968年時点では、まだヴィダルの録音はされていなかったのかもしれません。そうすると、同じヴィダルと同じリヴィエラ・レーベルのアーティストでありながらルフェーヴルがロミュアール盤を基にしたようなアレンジを施したのも納得できます。

●Catherine / Raymond Lefèvre

 じゃあ、ヴィダルの「カトリーヌ」は誰がアレンジしたのか?「あのストリングスの響きからすると、もしかしてルフェーヴル?」という感じもありますが、フランス盤のEP(Riviera 121 228)に”orchestre sous la direction de christian gaubert”と書かれているところからすると、クリスチャン・ゴーベールのようです。フランシス・レイの映画音楽のアレンジをずっとやってた人ですね。そりゃ上手いはずです。

●Catherine / Danielle Vidal

 余談ですが「恋のブン・バガ・バン」のことを調べたら、若い頃のしばたはつみさんが、はつみかんな名義で録音したバージョンがあるのを知りました。
 いゃ〜、上手いですね。原曲のLuluの歌いっぷりに負けてない表情の豊かさとリズムのノリ。1969年の時点でこのような作品が日本で生まれていたことに驚きました。B面の「この胸のときめきを」も聴いてみたい…。

Boom Bang-a-Bang / Lulu

Boom Bang-a-Bang / はつみかんな