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60人編成のオーケストラをバックにエディット・ピアフの歌声

Parlophone(FR)
5419750698
発売日:2023年10月

Edith Piaf & Legendis Orchestra / Symphonique

 ピアフが今生きていてフル・オーケストラの伴奏で歌ったらという、没後60年の特別企画盤です。おそらく、音声トラックだけ別にしたマスターテープは残っていないでしょうから、最新技術で音だけ抜き出したのでしょうね。違和感はありますが表情豊かなオーケストラ伴奏でピアフの声も引き立てられて新鮮な気持ちでピアフの名曲を楽しむことができます。
 もちろんオリジナルの伴奏もいいのですが、さすがに70年も80年も前の録音だとダイナミックレンジも狭く楽器の繊細な響をも十分に録りきることができず、それだけにピアフのダイナミックな歌唱を活かすだけの力が不足しているのは確かです。今回、このような迫力あるオーケストラ演奏を従えての素晴らしい歌唱を楽しむことができたのは幸せでした。
 ピアフと言えば、フランク・プゥルセルのアルバムピエール・ポルトの作品集を思い出しますが、こちらはあくまでピアフの歌唱を引き立てるための伴奏ですので、それらと比較するのは適切ではないでしょう。でも、もしプゥルセルが生きていてこの企画に参加していたら、たぶん、時代の空気感を感じさせてくれるような素晴らしいオーケストレーションを披露してくれたのではないかと思います。(2023/12/07)

Disc 1

1. La Foule / 群衆
2. Milord / ミロール
3. Mon Manège À Moi (Tu Me Fais Tourner La Tête) / 私の回転木馬
4. Non, Je Ne Regrette Rien / 水に流して
5. Hymne À L'amour / 愛の賛歌
6. L'homme À La Moto / オートバイの男
7. Padam, Padam / パダン・パダン
8. Sous Le Ciel De Paris (Under The Sky Of Paris) / パリの空の下
9. Mon Dieu / 私の神様
10. Notre Dame De Paris / ノートルダム大聖堂
11. A Quoi Ça Sert L'amour? / 恋は何のために
12. La Vie En Rose / バラ色の人生