Memorabilia


 ワルド・デ・ロス・リオスのコンチェルト集

Hispavox(España) P.1976
130 074 [ 30cmLP]

Waldo De Los Ríos / Concertos

 ワルド・デ・ロス・リオスは7枚のクラシック作品集を残した。シンフォニーが2枚、モーツァルト集、オペラ序曲集、オペラ・アリア集、合唱曲集、コンチェルト集である。ワルド・デ・ロス・リオスはアルゼンチンの出身。初期のアルゼンチンのコロムビア・レコードに録音された作品を、かつて大阪にあったイージー・リスニングの専門レコード店、その名も「EZレコード」の店主であった矢吹さんに聴かせてもらったことがあるがその圧倒的は迫力とアレンジは凄かった。その後スペインに居を移しイスパヴォックス(EMI系)と契約。ルフェーヴルやモーリアのようなポピュラー音楽を演奏したレコードを3枚ほど出したものの世界的なヒットには結びつかなかったが、歌手ミゲル・リオスが歌う「喜びのシンフォニー」の伴奏を手がけたところ大ヒット。その後、モーツァルトの交響曲第40番の第1楽章をアレンジした作品「愛よ永遠に」が世界的なヒットし、一躍ポップ・クラシカルの第一人者となってしまった。そして、その後はクラシックのアレンジもの中心のアルバム作りへと至ることになる。このコンチェルトのアルバムは最後から2番目の作品で、翌年、最後のアルバムである合唱曲集(コラール)をリリースするや、謎のピストル自殺をしてこの世を去ってしまう。同じ時期に、同じイスパヴォックスからベブ・シルベッティという若いアレンジャーが「スプリング・レイン」という大ヒット曲を放ったのだが、これとの関連性(完全に推測)については以前述べたとおり。
 ワルド・デ・ロス・リオスのCDはオペラ・アリア集とかシンフォニーは出ているが、この「コンチェルト」と次の「コラール」が出たということは聴いたことがない。作曲家が今の時代に生きていれば、こんなリズム・セクションを加えて作品を仕上げていただろうと思わせる自然なアレンジが素晴らしい。個人的に好きなのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第2楽章。映画アマデウスのラストにかかっていたあの美しいメロディだ。
(2015/02/07)

Side 1 (Face 1)

1. Concerto Para Piano Y Orquesta No.3 En Do Menor
/ ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番第3楽章
2. Adagio Du Concerto En Do Mineur De Marcello
/ ベニスの別れ
3. Concerto Para Piano Y Orquesta No.2 En Do Menor
/ ラフマニノフピアノ協奏曲第2番第1楽章
4. Concerto Para Guitarra Y Orquesta En Re Mayor
/ ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲
5. Concerto Para Piano Y Orquesta No.1 En Mi Menor
/ ショパンのピアノ協奏曲第1番第1楽章

Side 2 (Face 2)

6. Concerto Para Trompeta Y Orquesta En Mi Bemol Mayor
/ ハイドンのトランペット協奏曲第3楽章
7. Concerto Para Piano Y Orquesta No.20 En Re Menor
/ モーツァルトのピアノ協奏曲第20番第2楽章
8. Concerto De Braneburgo No.2 En Fa Mayor
/ バッハのブランデンブルグ協奏曲第2番第1楽章
9. Concerto Para Violin Y Orquesta En Re Mayor
/ チャイコフスキーのバイオリン協奏曲第1番第2楽章
10. Concerto Para Piano Y Orquesta En Fa Mayor
/ ガーシュインのピアノ協奏曲第2楽章