Memorabilia


ピアソンが演奏すると、こんなにも詩情豊かになる

Victor VICP-28018 [30cmLP]
P. 1981

ラブ・プレリュード/ジョニー・ピアソン・オーケストラ

 冒頭の「ラブ・ドリーマー」メロディーがシンプルですが、終始主旋律を弾かず裏メロディの演奏に徹するヴァイオリン・ソロがが何とも切なく、まずここでこの手のサウンドが好きな人はノック・アウトされてしまうでしょう。ピアノでは平静を装っていている雰囲気を描いていて、ヴァイオリンで大きく揺れ動いている心の中を表現している、そんな感じがします。12曲の中では「夏の印象」「リフレクションズ」も素晴らしい演奏にも関わらず、まだ海外盤を含めてCD化されているのを見たことがありません。ピアソンの演奏はサウンズ・オーケストラル時代のものを除いて世界のどこでもオリジナルのままで発売されたものは見たことがなく、コンピレーション盤ばかりなのですが、このようなコンピレーション盤にさえ収録されない曲でも本当にいい演奏が多いのが彼の作品の特徴でしょう。また、1980年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストの優勝曲でジョニー・ローガンの「朝もやの祈り」、アバの「ザ・ウィナー」、キャプテン&テニールの「愛の証し」…。どれを聴いてもジョニー・ピアソン節になってしまうのもすごいですね。
(2014/1/12)

Side 1 (Face 1)

1. Love Dreamer / ラブ・ドリーマー
2. I Remember That Summer / 夏の印象
3. Love Prelude / ラブ・プレリュード
4. What's Anther Year / 朝もやの祈り
5. The Winner Takes It All / ザ・ウィナー
6. Introduction And Love Theme From "Triangle" / 序奏と愛のテーマ~トライアングル

Side 2 (Face 2)

1. Do That To Me One More Time / 愛の証し
2. Morning Dance / モーニング・ダンス
3. The Seduction (Love Theme) / セダクション愛のテーマ「アメリカン・ジゴロ」より
4. Reflections / リフレクションズ
5. Roller Jubilee / ローラー・ジュビリー