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 フランス・ギャルのデビューアルバム

Universal Music Japan
UICY-78574

Franc Gall - Mes Premieres Vraies Vacances

 2018年1月7日に亡くなったフランス・ギャルがユニバーサル(PHILIPS)に残した5枚のアルバムと、シングルで発売された作品を集めた紙ジャケット盤が登場しました。まさか追悼盤のような形になってしまうとは企画者自身予想もしなかったことでしょう。フランスでは過去に"1968"以外の4枚のアルバムがセットで復刻されたことがありますが、今回、"1968"も復刻され、しかも同年に残したアルバム収録曲も同時収録したということで、フランス・ギャルの足跡をたどるには十分な資料となりました。フランスのユニバーサルには、今回の5枚で使われた音源以外にドイツ語などで歌った音源もあるようですが、まあ、これは日本で出ないのは仕方ないですね。それにしても、当時の帯をイメージした「妄想帯」がなかなかいい味出してます。
 さて中身ですが、うーん正直これほどまでに充実したアルバムとは知りませんでした。「初めてのヴァカンス」「恋はおとなしく」のような、いかにも当時のフレンチ・ポップス的な作品もあれば、「ジャズ・ア・ゴーゴー」「パンス・ア・モア」のようなジャズの曲、ゲンスブールの「アイドルばかり聞かないで」のような新しい感覚を持った作品、さらには「アルビノーニのアダージョ」をベースにした「審判のテーマ」のような曲、「もし男の子なら」のような、その当時流行っていたイエイエ調の作品まで入っています。ちなみに「ジャズ・ア・ゴーゴー」は「月曜から夜更かし」というTV番組でゲストが登場するシーンで使われている曲ですね。
 デビュー・アルバムでこのようなバラエティ豊かな曲が集まったのは、父で作詞家であるロベール・ギャルの人脈のなせるワザですが、加えて時代を先読みして「たどたどしく歌うアイドル」という、幼さを前面に打ち立てた、自分の娘だからこそできた路線で勝負したところがすごいですね。(2018/2/10)

Disc 1

01. Mes Premieres Vraies Vacances / 初めてのヴァカンス
02. Jazz À Gogo / ジャズ・ア・ゴーゴー
03. Soyons Sages / 恋はおとなしく
04. Les Rubans Et La Fleur / リボンと花
05. Pense À Moi / パンス・ア・モア
06. Ça Va Je T'aime "Hip-Huggers" / 恋のサバ・サバ娘
07. La Cloche / ギターとバンジョーと鐘
08. N'écoute Pas Les Idoles / アイドルばかり聞かないで
09. J'entends Cette Musique (Sur Un Thème D'Albinoni) / 審判のテーマ
10. Ne Dis Pas Aux Copains / お友達に云わないで
11. Ne Sois Pas Si Bête "Stand A Little Bit Closer" / 恋のお返し
12. Si J'étais Garçon / もし男の子なら